ちょっと?長文❕道具の説明2
ソフトボール・野球で使用する道具の種類は用途別に様々で、ボールの種類やポジションによって変わってきます。
各ポジションごとのグローブ(グラブ)
まず、大まかに守備の特徴ごとに捕手・一塁手・内野手・外野手の4種類に分けてみます。
それぞれ捕球をするさいに特徴があり、その4種類にあった形でグローブは作られています。
大まかに、上記の種類でグローブ分けをすると捕手→キャッチーミット、一塁手→ファーストミット、内野手(二塁手、遊撃手、三塁手)→オールラウンド、外野手→外野用グローブに分けられます。
内野手のみオールラウンドと書きましたが、オールラウンドなので各ポジションに対応した形状になっています。二塁手、遊撃手、三塁手のグローブはオールラウンドのグローブに外観が非常に似ているので多く使用されています。
ここから、各ポジションごとに説明していきます。
捕手と一塁手のみ突出した形状と思われがちですが、本来は各ポジションごとに特徴があります。
二塁手
特に、セカンドというポジションを任されている選手はボールの処理、送球など他の内野手とは違うボール処理が要求され、それにあった形状のグローブを使用します。
違うボール処理とは、三塁手・遊撃手と同じような動きが多いと思われがちですが、二塁手は捕球してからの右方向の送球が、他のポジションに比べて非常に多くとても重要です。
右方向の送球とは、一、二塁間のダブルプレーです。ダブルプレーなど捕球してから二塁への素早い送球をするために、セカンド用グローブはボールを捕球するポケットが浅く、捕球後すぐに送球できるように設計されています。そのため、内野手用のなかではもっとも小さいグローブとなっています。
三塁手
次に、サードはどうでしょうか。三塁手は右打者による、とても強い打球や速い打球がきます。そのような打球を捕球してアウトにするために、三塁手用グローブはオールラウンド形状の内野手グローブのなかでも、1番大きいグローブの形状に設計されています。とにかく右打者の強い打球や左打者の外に切れる打球を捕球、もしくは止めることで後逸することを防ぐ形状となっています。
遊撃手
次に、ショートはどうでしょうか。
遊撃手は二塁手と同じく守備範囲が広く、ダブルプレーやカットプレーなどがあるため捕球してから送球するまでがとても重要となります。また、三塁側の強い打球を深い位置から一塁へ送球することも要求されるため、セカンド用タイプの形状からサード用タイプに近い形状の大きさのものまで選ぶことが可能です。
二塁手、三塁手ともに捕球することも重要ですが、少しでも早くボールを利き手に持ち替えられるかが重要なポイントですので、グローブの形状も重要になってきます。
捕手
次に、キャッチャーが使用するキャッチャーミットはどうでしょう。二塁手、三塁手、遊撃手はオールラウンドに近い形状のグローブでしたが、キャッチャーミットは全体的に丸い形状でゴロを捕るような形状ではありません。
では何を捕るのか、捕手は投手が投げる投球を捕ることが1番重要なことです。
外観以外では他のグローブに比べて捕球面が広くキャッチングしやすくなっています。
また、パスボールを防ぐためにはとても良い形状となっています。
小学生などではあまり見ることがないキャッチャーによる盗塁補殺を考えてみると、キャッチャーミットもたくさんの形状、使い方に分けることができます。掴むときの縦型や横型、ポケットの浅型や深型など、どの部分が自分に重要か考えるポイントです。
一塁手
次に、キャッチャーミットと形状が似ているファーストミットはどうでしょう。
ファーストは捕手と似ていますが、捕手は投手からの安定したボールの捕球に対して、一塁手は野手からの不安定なボールの捕球が要求されます。ボールをこぼさないようにポケットは広く、挟み取りもしやすい形状になっています。
一塁手は野手の悪送球でも、手の届く範囲のショートバウンドや左右に逸れたボールは捕球しなければなりません。捕球できなかった場合は一塁手の責任になることが多いです。
そのため、他の野手のグローブより長く、ボールを捕球しやすい形状になっています。
投手
内野のポジション別に説明していきましたが、前文で種類分けに入らなかった最後の内野手としてピッチャーがあります。
投手は投球ばかりが目立ちがちですが、投球が終わってからは内野手と考えられます。では、投手はどのようなグローブを使用しているのでしょうか。
もちろん捕球・フィールディングも重要ですが、投手のグローブに関しては他ポジションとは違うことも考えられます。それは、投球時のボールの握りです。少年野球などは変化球を投げることがありませんが、数多く変化球を投げるようになる高校野球などでは、ちょっと気になるポイントです。投球時に変化球の握りを隠すためにグローブのウェブの形状を意識します。種類としてはバスケットウェブ、ショック系・ネット系ウェブ、好みによりますがワンピースウェブなどを使用しているプレーヤーが多いです。どんな時でも投球に集中したいのでしたらグローブの形状も意識したほうが良く、良い結果になると考えられます。まずは投球を意識することが重要です。
外野手
最後に、ライト・センター・レフト用のグローブはどうでしょうか。
外野手というポジションはバッターに対して、もっとも遠隔の位置となります。また外野手の後方は少年野球ではフェンス・クッションが無いことが多く後逸してしまうとエンタイトルの規定がない場合は長打となってしまいます。その為グローブは大きく、ポケットも深い形状となっています。しかし、外野手は後逸を恐れていてはいけない場面や状況があります。それはランナー2塁の場合、セカンドランナーはワンヒットホームという状況になります。外野手は失点を防ぐ為にトップスピードで捕球し内野手もしくはホームに返球しなければなりません。その為に外野手用のグローブは走りながらゴロを捕りやすいように縦に長く、フライを捕ってからすぐに返球できるようにポケット部分は内野手に近い形状となっています。縦に長いことにより腰を落とさずトップスピードで返球できる形状となります。
各ポジションで考えられた形状となっていますが、それぞれ骨格や可動域が異なりますので自分に合ったグローブを探して、尚且つ自分の一部として操れるように大事に扱っていくことが重要です。
皆んなの為に考えて作られています。グローブは投げてはいけません❕大事に使おう❕
片倉杉の子SBC 奈良
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